トレーサブルな校正:キスラーの認定校正が低荷重に対応


2025年2月 ウィンタートゥール ‐ 低荷重(1-50N)向けの圧電式力センサおよび測定チェーンのトレーサブルな校正がキスラーにおいて可能になりました。医療や半導体業界に求められる品質保証としてISO17025に準拠した認定校正が低い荷重域で適用可能です。

定期校正は測定機器の精度と安定性を確実に監視し、製造工程の管理を満足するものにする唯一の方法であり、信頼性の高い測定結果の基礎となります。国もしくは国際標準にトレーサブルな校正は一般的になりつつあります。

需要の高まりに応じてキスラーグループでは新たに低荷重用圧電式力センサおよび測定チェーンの認定校正サービスを開始致しました。この新たなサービスでは、ISO17025の認定を受けたキスラーの事業所において1-50Nの範囲でトレーサブルな校正を提供致します。圧電式力センサーおよび測定チェーン向けの動的な校正手法は非常に小さな測定不確かさを実現します。これは関連する業界からの非常に高い要求を満たすものです。

キスラーは低荷重用(1-50N)圧電式力センサへのトレーサブルな校正を開始しました。

キスラーは校正サービスを拡充し低荷重用(1-50N)圧電式力センサへのトレーサブルな校正を開始しました。

トレーサブルな校正:様々な領域で必要とされる

トレーサブルな校正は多くの業界で極めて重要であり、特に医療技術や自動車業界では明示的に要求されるものです。製品の高い品質と安全性を保証するために、国際品質規格 ISO 9001 では既に品質に関わるすべてのプロセスに対してトレーサブルな校正を要求しています。医療技術向けのISO13485 は、ISO 9001の要求にほぼ文字通りに準拠します。自動車業界の要求はさらに厳格であり、 IATF16949 では定期的に更新している「公的に認定された解釈」を持つトレーサブルな校正のみを要求しています。

同様の仕様と要求が半導体製造、消費財業界、航空宇宙部門においてもあり、多くの場合でトレーサブルな(国家機関の認定を受けた校正所で実施した)校正のみが認められます。ドイツではドイツ認定機関 (DAkkS)、スイスではスイス認定機関 (SAS) になります。

キスラーは300 kN 以下の圧電式力センサと測定チェーンだけでなく、1- 50 N の低い荷重範囲においても高い基準を満たしています。SAS 認定校正では0.75% (±5 mN) の測定不確かさを実現します。キスラーのフィールド サービス開発マネージャー Christian Streili は次のように述べています。「このサービス拡充は、キスラーが目指す計測技術の革新と高い品質基準をより明らかにするものです。低い荷重範囲でのトレーサブルな校正によりサービスポートフォリオの重要なギャップが解消され、お客様にさらに優れたサポートを提供できるようになります。」

相談が必要ですか?

私たちの専門家は、クリックするだけでアクセスできます。

詳細はこちら