宇宙用カメラユニットをキスラーダイナモメーターで微振動とジッターをテスト。

微小振動およびジッター試験

ジッターまたは微小振動に起因する画像のブレは、高解像度画像の精度に影響を与える重大な要因となります。近年、地球の表面や大気をより高精度で測定する必要性が劇的に高まっています。

画像の品質は、ほんの数年前には想像もできなかったレベルに達しています。この進歩を達成するための重要なステップには、衛星への微小振動低減があります。どの衛星にも、多数の駆動装置、位置制御装置、リアクションホイール、アクチュエータ、クライオクーラーなどが欠かせません。これらの装置は、動作中に振動を発する機械部品で構成されています。微小振動は、非常に低い加速度から成り、 これを測定するのはかなり困難な作業です。高周波のジッター測定は、圧電式荷重センサ、低ノイズの加速度センサを使用することで計測できます。

セラミック上部プレートの動力計では、高感度で高周波域を取得でき、リアクションホイールのジッターおよびクライオクーラーの微小振動アプリケーションに最適です。


動力の微少な変化を測定

    

最大500Hzの高い周波数を測定可能

    

高い力測定・モーメント計算精度

    

加速度センサ使用時に質量負荷の影響を防止

    

技術特徴

高分解能の動力計

上位モデルのチャージアンプと組み合わせた圧電式荷重センサや動力計は、極めて高い荷重分解能を実現します。そのため、測定対象物の重さが10 kg以上ある場合や、最大0.01Nまでの動的な荷重変動にも対応可能です。

高周波数応答の動力計

高剛性を特長とする動力計は、1500 Hz以上の固有振動数を有しており、最大500 Hz程度の測定が可能です。

低クロストークの動力計

モーメントは、動力計を構成する4つの荷重センサからそれぞれ生じるx軸、y軸、z軸の3つの荷重信号に基づいて計算されます。ここでは、クロストークが小さいほど、荷重測定とモーメント計算の精度が高くなります。

軽量かつ低ノイズの加速度センサ

微小振動レベルには、できるだけ低いノイズの軽量の加速度センサの使用が推奨されます。その特性が、質量負荷の影響を防ぎつつ、微振動レベルを検出するためのカギとなります。

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