ComoNeo：射出成形のための先進的なシステム
射出成形プロセスの最適化、生産性と経済性の向上を求めるプラスチック加工メーカーにキスラーの
ComoNeoは有用です。このプロセスモニタシステムは測定技術の専門家によって常に改良されており、新しい適用事例に対応できるように、可能な限り包括的で完全な、しかもコスト効率にすぐれた最適化を実現します。実績のあるキスラーのセンサによる型内圧測定に基づいて、射出成形プロセスを予測し、最適な結果を得るのに支援するモジュラー機能を備えています。アシスタント機能、モニタおよび制御機能、さらには予測機能を組み合わせることにより、ComoNeoバージョン3.0は技術的に抜きん出ていると同時に、特に、インダストリー4.0に不可欠なトレーサビリティのあるプロセスの前提条件を提供します。
ComoNeo:顧客要求に応じた対応が可能
ユーザーのメリットは、とりわけ、ユーザーがそのノウハウに応じてシステムに支援されるという点にあります。品質予測のための便利な手段として、キスラーは、Stasa QCソフトウェアをComoNeoに統合しました。このソフトウェアは、測定値と統計分析に基づいて、製造された構成部品の品質を予測的に算出し、設定範囲内で評価を行います。この特別なプロセスモニタは、特に、安全性を重視しなければならない分野または医療技術分野などで用いる高性能部品の製造メーカーにとっては興味深い機能です。
射出成形プロセスにおける製品の品質とコスト効率に関して最適な結果を実現するため、ユーザーは以下の機能からComoNeoを構成することができます。
- ComoNeoPREDICT:プロセスパラメータを最適化し、プロセスを明確化するため、型内圧変化および温度変化に基づいて、指定された部品品質をモデルベースで予測することができます。
- ComoNeoMERGE: ComoNeo 3.0は、複数の材料を使用する複雑な多色成形にも対応します。例えば、さまざまな金型技術による最大4つのコンポーネントをモニタし、評価します。
- ComoNeoMULTIFLOW:マルチキャビティ金型の場合、このオプションにより、ノズル温度を個別に調整してホットランナのバランシングを行い、すべてのキャビティで均等な充填条件を維持し、偏差を自動的に補正します。
- ComoNeoSWITCH: この機能は、射出段階から圧力保持段階への自動切り替えを最適なタイミングで行うことで、充填挙動を補正し、金型を保護しながらプロセスを実施します。
- ComoNeoCOMPOSITE: 同じく新機能であり、RTM法での射出成形を最適化するオプションです。キスラーの特殊なRTMセンサは、高品質の長繊維複合材料を適切に加工するための前提条件を作成します
- ComoNeoGUARD: 良品と不良品の正確な分離を段階的に可能にするモニタウィンドウを定義し、それによって部品品質を管理し、不良品として扱われる良品（疑似スクラップ）を減らします。
- ComoNeoRECOVER: 他の機械で実績のある射出成形プロセスを再現することができます。プロセスごとに適合を行いユーザーをガイドし、違いを検知し、修正を提案します。
ComoDataCenter：トレーサビリティのあるプロセスが品質を向上させ、コストを下げます
ComoNeoがそれぞれのユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされると、直ちにComoDataCenterはすべてを一手に取り仕切ります。ただ、それだけはありません。データベースがすべてのプロセスデータを保存し、上位システムと常時通信を行います。これにより、ユーザーは、射出成形の全製造過程の概要を包括的に把握でき、それに基づいてさらなる分析と最適化を進めることができます。
キスラーのプラスチック事業部長Dr. Robert Vaculikは、 「モジュラー式の多機能パッケージComoNeoにより、インテリジェントで効率的な射出成形製造の前提条件をすべて満たすシステムをお客様に提供します。これによって、インダストリー4.0が実現するのです。新しい方法と、それに伴う複雑化に対応することは、射出成形のあらゆる品質要求に対応可能であることを示しています。プロセス統合された品質モニタリングにはまだまだ多くの可能性があり、今後も開発が続けられます」と確信を持って話しています