DTI技術と無線LANで、最高度のデータ伝送セキュリティを実現


ウィンタートゥール,2017年7月 —— ホイールのトルク計測用にキスラーが開発した新システムは、信頼性が高く、堅牢で、取り付けは簡単、そのうえ性能はトップクラスです。乗用車用のトルク計測ホイール「RoaDyn® P109」が返す測定結果は、負荷要求が大きい条件下でも非常に正確です。テスト車両のセットアップは、無線LANデータ伝送用の「KiRoad Wireless P1」とDTI技術の組み合わせにより、一段とシンプルかつユーザーフレンドリに行えます。

衝突試験では、ホイールに作用する力を測定する信頼性の高い技術が重要な役割をします。エレクトロニクスからセンサに至るまで、計測チェーン全体を最新技術水準に対応させることが、とりわけ自動車産業向けソリューションでは必須の条件となります。キスラーの新しい計測システムは、データ伝送セキュリティ、ユーザフレンドリー性、操作性、そして最高度の精度を重視して開発されました。

KiRoad Wireless P1オンボード用エレクトロニクス およびRoaDyn® P109ホイールトルクメータ
KiRoad Wireless P1オンボード用エレクトロニクス およびRoaDyn® P109ホイールトルクメータ

大きな負荷要求に応える乗用車用計測ホイール

キスラーの計測システム全モデルにいえることですが、その心臓部は高精度センサです。新開発のトルク計測用ホイール「RoaDyn P109」は非常に大きな負荷が作用するテスト用に開発されました。最新のクロスオーバーSUVから、本格的なSUV、さらには高性能乗用車まで、幅広い負荷要求に対応しています。圧電素子センサにより、走行ダイナミクスとハンドリングテストで、またパワートレイン解析において、動的負荷が大きく変化する条件下で、微細なトルクを非常に正確に検出できます。

圧電素子センサは磨耗に非常に強く、幅広い温度範囲でほぼ一定した感度を維持するだけでなく、非常に堅牢です。圧電素子センサはフル分解能の測定範囲を2つ持ち、ユーザーはその中から1つを選択できます。

ケーブル不要の信頼性の高いデータ伝送

KiRoad Wireless P1は、無線LANと同期して働くデータ伝送機能を備えています。その際、個々のKiRoad Wirelessシステムはそれぞれロック付きWLANネットワークを構成し、複数システムのテストを同時並行的に行うことができます。

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