効果的な車両NVH試験のために、キスラーは加速度センサ、特注の力測定、さらにデータ収集・解析用の各種ソリューションを提供しています。

車両NVH試験ソリューション

モビリティの未来に備える

自動車工学はこれまでにない速度で進化しており、騒音、振動、ハーシュネス(NVH)の分野でもたえず新たな課題が生じています。駆動システムや車両アーキテクチャの変化に伴って新しい設計上の課題が生じるにつれ、車両の音響・振動性能のあらゆる側面に関係するNVHは、ますます重要性が高まっています。パワートレインや車両のNVH性能が優れていれば、製品の耐久性、信頼性、効率が向上するだけでなく、車両の乗員が感じる走行の質も改善されます。これは快適さ、運転する喜びやブランドイメージにも関係することで、こうした未来のモビリティについてのイメージを高めるのもNVHエンジニアの務めです。

信頼性が高く、正確で効率的なNVH試験 - 未来のモビリティの課題に備えるために

測定技術は、物理的な知見と技術的な理解を通じて、絶え間ない革新的な変革をもたらす要因の1つとなります。キスラーはお客様の立場に立ち、最高の精度、信頼性、柔軟性を確保しつつ、様々な加速度センサ、特注の力センサ、タイヤのNVH用トランスデューサ、データ収集システム、ソフトウェアパッケージなど、車両とパワートレインのNVH試験用の幅広い測定ソリューションを全てシングルソースで提供することで、未来の課題に対応できるようにします。

車両およびパワートレインのNVH試験用のキスラーの製品ラインナップをぜひご覧ください。

モータとeパワートレインのNVH試験

キスラーの自動車NVH解析用加速度ピックアップは、電気エンジンを含むほぼすべてのケースに対応しています。

電気モータとパワートレインの振動の特徴は、高周波成分と、測定精度に影響を及ぼす可能性のある電流グランドループの存在です。型式8763Bや型式8764Bなどの3軸センサは、非常に幅広い周波数範囲と様々な接地絶縁に対応しているため、多様なgレンジにおいても複数のNVH試験シナリオに対応できます。また、加速度センサ(型式8763A)には、各方向に1つずつ3個のネジ穴が設けられており、3軸全てに柔軟に取付けることができ、校正も正確に実施できます。ケーブルの向きを360°自由に動かすことができ、ネジ取付けによる最大の接続剛性が必要となる場合は、貫通穴と、電流のグランドループを最小限に抑える一体型接地絶縁付きの加速度センサ(型式8764B)が最適です。単軸測定を行う場合には、型式8704Bや型式8774B...のセンサであれば、電気モータや電気パワートレインでのNVH試験に対応した多様なオプションが揃っているため、適切な性能を発揮します。

キスラーの製品検索機能を通じて、用途に適したキスラーの加速度センサをぜひ探してみてください。

エンジンとパワートレインのNVH試験

Engine and powertrain NVH testing

内燃機関やパワートレインの振動測定を正確に行うためには、優れた熱性能、取付の容易さや過酷な環境への耐性の面で妥協することはできません。これが、世界中のパワートレインのNVHエンジニアによって3軸IEPE加速度センサ(型式8766Aと型式8765A)が選ばれている理由です。この加速度センサには、キスラー独自のPiezoStar水晶振動素子テクノロジーが採用されており、温度変化の影響をほぼ受けることなく正確に振動を測定することができます。さらに、加速度センサ(型式8766A)には各方向に1つずつ3個のネジ穴が設けられており、3軸全てに柔軟に取付けることができ、校正も正確に実施できます。ケーブルの向きを360°自由に動かすことができ、ネジ取付けによる最大の接続剛性が必要となる場合は、貫通穴と、電流のグランドループを最小限に抑える一体型接地絶縁付きの加速度センサ(型式8765A)が適しています。エンジンとパワートレインの振動の単軸測定を行う場合は、型式8714Bと型式8715Aが優れた熱性能を発揮します。小型サイズかつ軽量で、一体型の絶縁パッドによってグランドループが最小限に抑えられます。

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車両ダイナミクス、耐久性、タイヤのNVH試験

キスラーのRoaDynホイール力変換器は、車両の耐久性測定の分野で車両開発をサポートします。

車両ダイナミクスと耐久性の試験では、0Hzまでの低周波数の測定が必要になることがよくあります。そのため、世界中のお客様がその測定のためにキスラーの高精度MEMS容量型加速度センサ(型式8316Aおよび型式8396A)を使用しております。この2つの加速度センサは、温度および差動出力、標準コネクタ以外の様々な種類の一体型ケーブルが揃っており、幅広い電気出力に対応できるようになっているため、あらゆるデータ収集チェーンと試験環境に合わせて組込むことができます。車両ダイナミクス、耐久性、タイヤのNVHについて広い動作周波数範囲が必要となる場合は、各方向に1つずつ3個のネジ穴が設けられている3軸加速度センサ(型式8763B)であれば、高精度で柔軟に取付けることができます。こうした製品が各種揃っていますので、キスラーの車両ダイナミクスおよび耐久性試験向けの製品ラインナップは非常に充実したものとなっています。

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構造振動試験とモーダル解析

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構造物の振動測定およびモーダル解析用途の場合は、低ノイズレベルと幅広いレンジの3軸センサ(型式8763Bと型式8762A)は、正確な振動測定が可能です。いずれも各方向に1つずつ3個のネジ穴が設けられているため、3軸全てに柔軟に取付けることができ、校正も正確に実施できます。さらに、キスラーの構造物の振動およびモーダル解析用の製品ラインナップを補完するものとして、IEPEインパルスハンマ、シェーカー試験用のインピーダンスヘッド、ケーブル、力センサなどもあります。キスラーの製品検索機能を通じて、用途に適したキスラーの加速度センサをぜひ探してみてください

伝達経路解析(TPA)

Transfer Path Analysis (TPA)

車両とそのコンポーネントのNVH性能を最適化するための自動車開発プロセスでは、次第に伝達経路解析(TPA)が採用されるようになってきました。テスト設定の定義に関しては、TPAでは様々な種類のセンサから選択する必要があり、それぞれ特定の利点があります。TPAの測定精度と設定効率を最大限に高められるよう、キスラーは構造測定用の幅広い製品ポートフォリオをご用意しています。ぜひ確認ください。

車両のNVH試験用の特注の力測定

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自動車のNVH試験では、動的力測定が一般的に行われており、騒音・振動の制御、最大荷重の測定、取付けポイントの設計、TPAのブロック力測定などで広く用いられています。ただ、こうした用途では特定の形状面で制約があったり、独自の動作負荷条件が課されるため、標準的なセンサでは対応できないことがよくあります。独特な用途には、独自のソリューションが必要になります。圧電式センサ技術について60年以上にわたり経験を積み重ねているキスラーは、最大6つの成分(3つの力と3つのトルク)を正確に測定できるトータルリューションを提供しており、個々の形状要件や負荷要件にも対応することができます。圧電測定技術に基づいたキスラーの特注ソリューションは、高周波に到達し、測定範囲が非常に広く、NVHエンジニアリングの現在と未来の課題にもしっかり対応できます。キスラーでは、設計、エンジニアリングから、製造、校正、試運転、整備まで、必要なものがシングルソースで全て揃います。

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