Vester Elektronik社は品質検査と工程監視のプロフェッショナル


ウィンタートゥール,2018年8月 —— シュトラウベンハルトにあるVester Elektronik社は、2017年8月にキスラーグループの傘下に加わりました。これにより、画像処理ソフトウェアを用いた品質保証用の計測技術と完璧な検査・選別装置のほか、Vester社の広範囲にわたる技術コンピテンスをご利用いただけるようになりました。

トラブルのない確実な生産工程は、基本的に技術的設計、装置、システムの機能的安全性と信頼性、そしてそれらの監視があって始めて成立します。50年前に同族経営会社を設立して以来、Vester Elektronik社は効率的な制御システムを通じて、生産工程におけるエラーを防止するという課題に忠実に取り組み、 そこからやがて2つの事業部門が生まれました。1つは従来のセンサおよび工程監視を専門とし、のちにビジョンシステム用の照明コンポーネントが新たに加わった部門で、もう1つは検査オートメーション部門です。

センサ技術および工程監視部門では、トラブルを防止するためにセンサ、主に赤外線(IR)やレーザ光バリア、制御システムを使用して、確実でトラブルのないパンチング・成形工程を保証します。このようにパンチング工程における誤動作を防ぐことで、工具破損などのコストがかかる間接的損害を回避することができます。検査オートメーション部門で非常に重要になるのは、エラーゼロで供給するための100%の品質検査と、生産工程全体のトレーサビリティを確保するための部品へのマーキングです。

画像処理に基づく検査技術
画像処理に基づく検査技術

Vester社の検査技術による高い顧客満足度

Pro-sort社は、Vester社の検査技術を採用して成功を収めている企業です。同社はお客様からの依頼でさまざまな検査内容を引き受けています。品質検査で取り扱う部品はバラエティに富んでおり、その数も極めて多く、かなり複雑な要求が繰り返し課されるため、pro-sort社はVester社の検査技術を導入しています。同社では、計11台の検査装置が検査・選別対象の部品の膨大な処理量に対応しています。装置は3交代制で稼働しており、必要な場合は週末も稼働します。最適化された総合ソリューションとして、各テストセルはユーザ固有のニーズに素早く適合できるようになっています。Vester社は常に、生産レベルとそれに伴う高い品質を継続的に向上させるという目標を追求しています。2013年に新しい機械室を増築後、Vester社の検査装置で年間最大3億5,000万個の部品が検査されています。

新しい計測技術を提供

Vester社が傘下に加わったことで、キスラーのお客様は広範囲にわたる検査技術のノウハウを得られるようになりました。センサおよび設備の分野における特殊技術の専門知識に、オプトエレクトロニクスの高いコンピテンスが加わりました。同社を傘下に加えたのは、ドイツで光学コンピテンスセンターを設立するという目的もありました。「新しい技術はキスラーの従来の計測技術を完璧に補完できるため、 私たちは既存のお客様や新規のお客様の要求をしっかりカバーする新しいアプリケーションを展開できるようになります」と、キスラーグループCEOのRolf Sondereggerは話します。一方で、この提携はVester Elektronik社にとっても前に進む大きな一歩となります。新しい市場を開拓するために、全世界に広がる企業構造と適切な手段を活用できるようになります。また、お客様やビジネスパートナーと長期にわたる信頼関係で結ばれた共同作業やサービス重視の姿勢を実現できるようになります。

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