加速度センサのノイズのしきい値が27%低下
ウィンタートゥール,2021年10月 —— 最も成功を収めている3軸加速度センサ(型式8763B050)の感度が、さらに向上することになりました。しきい値が0.0004Gから0.00029Gに改善されたことで、このセンサが主に用いられる振動モニタリング分野で特に威力を発揮できます。
キスラーで生産されたPiezoStar結晶により、8766A加速度計はパワートレインでのNVH測定やその他多くの用途で卓越した熱的安定性を達成します。
微小振動測定は、様々なエンジニアリング分野で必要になります。自動車開発の車両性能、耐久性、信頼性を最適化するために必要になるNVH(騒音、振動、ハーシュネス)試験、正確なGPSデータのための宇宙探査機や衛星の要となります。ただ、微小振動はμGレベルで発生するため、こうした用途には高感度・超低ノイズの測定システムが欠かせません。
電圧出力型圧電方式(IEPE)の3軸加速度センサ(型式8763B050)は、こうした測定分野で最もよく用いられているセンサで、3軸で振動を監視することができます。しきい値は、センサが計測することができる最小振動を決定づけるのですが、電子設計の改良により、この3軸加速度センサのしきい値は、以前の0.0004Gから0.00029Gまで低下しました。
型式8763Bのセンサは、各軸の広い周波数応答に対応でき、軽量構造で振動測定に適しています。センサは軽量タイプのチタン製ハウジングを採用し、せん断センサ素子によってベース歪みに対して優れた耐性を発揮します。さらに、小型4ピンコネクタ(セラミック絶縁)により、広い使用温度範囲や長期安定性を実現しています。一体型シリコンケーブル仕様は、水中振動試験(検証は最大水圧10barまで)の用途でお使いい頂けます。8763Bのセンサは、接着剤を使用して試験体に取付けられるほか、5-40UNCネジ穴があるため、スタッドにより取付けることもできます。このため、立方体形状のそれぞれの取付け側を十分活用でき、各軸の校正時に信頼性の高い取付けが可能になります。